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古いリモコンの液晶不良を修理
古いリモコンで、たまに液晶の中央が黒く染みのようになっているものを見かけます。
バブル時代の特定のものに多いようですが、見辛くて困るので修理してみました。
これがダメになってしまったリモコン。CS-G25Eのものです。ナショナルのエアコン用で91年頃のものはかなりの確率でこうなってます。
これより古いやつや新しいやつは正常なものが多いので、何か良くない部品でも使ってたのかもしれません。
※後述しますがナショナル以外のリモコンでも同じ症状が出てました。
しかし、ばらして壊れてしまったらエアコンが使えなくなってしまう…ということで、同じ症状のジャンクリモコンを300円でゲット。
ガワをはずしてみましたが、見事に中央が黒ずんでいます。
よくある、偏光板の接着剤が劣化して液晶不良になる「ビネガーシンドローム」とは違い、どうも裏の反射板に使われている接着剤が原因のようです。
ビネガーシンドロームは偏光板だけかと思ったら、こんなパターンもあるんですね。
思いきって剥がします。やはりこれがだめになってました。本来は銀色ですが、黒くなっています。
銀色でシールになっているもの…というわけで、その辺にあったアルミテープを貼ってみることに。
仮組。ちゃんと表示されて一安心。
ちょっと貼るときのしわが気になりますが、普通に使うぶんには問題なさそうです。
無事に復活しました。
ジャンクリモコンのほうがうまくいったので、元から持っていたほうもなおしましょう。
同じように液晶を取り外し。
全く同じ症状ですね。
こっちのほうが接着剤の劣化が酷かったのか、表面の銀色部分だけ剥がれてしまいました。
実際はこの上に劣化した層があるので、もう1枚薄い部分を剥がす必要があります。
こっちはアクリルの黄ばみが酷かったのでそこは仕方ありませんが、ちゃんと視認出来るようになりました。
リモコンが2つになったので、1つは予備として本体にしまっておきましょう。
この症状、実はナショナル以外でも出てました。
先日修理した日立エアコンのやつです。むしろナショナルより黒ずみが酷く、中央部分はほぼ見えません。
3つ目なのでだいぶ手慣れてきました。
やはり劣化してますね。
ナショナルが91年、この日立は89年頃のものなので、このあたりの年代がやばい?
綺麗に剥がせました。
無事復活。中央の時計やモード表示もよく見えるようになりました!
今時こんな古いエアコンを使っている人もあまりいないかもしれませんが、同症状が出た場合の参考にどうぞ。
2023/7/8作成開始