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古いインバーターエアコンのメンテナンス(ナショナルCS-G25E/1991年製)
またエアコンか!と言われそうですが、もう1台古いエアコンが手元にやってきました。
今回の機種はナショナルのCS-G25E。91年頃のモデルです。
昔、家を建て替えるまで使っていたのと同型。説明書とリモコンは当時のものです。
かつて使っていたものは残っていないのですが、長らく探していたところなんとTwitterで見つけてくれた方から譲っていただきました。この場を借りてお礼します。
室外機はこんなデザイン。丸いグリルが懐かしいです。
当時、ナショナルが力を入れ始めていたスクロール圧縮機を搭載していて「SCROLL INVERTER」のステッカーが誇らしげ。
室外機の型番はCU-G25E。Gシリーズは当時のメインモデルです。
フラグシップにXGシリーズがありましたが、それに次ぐインバーターの売れ線機種。それでも20万円くらいはしました。
室外機は少し錆があるものの、下回りは綺麗でひと安心。
動作状態は不明ですが、まずは室内機をばらしてみましょう。
カバーを外すと基板が見えました。
基板一式を引っ張り出します。
30年来の汚れが溜まっています。この際バラバラにしてすっきり洗いましょう。
モーターも外します。巧みに固定されているのはさすが松下。
ファンと筐体の裏側は汚れているのでお風呂へ。
乾くまでの間に室外機も見てみましょう。
このデザインの室外機は息が長かったですね。今見てもバランスよくまとまってると思います。
御開帳。
羽根の形が独特です。前回の修理で壊れていたパワートランジスタは冷えやすそうな位置についています。
パワートランジスタは前回の白くまくんに続き三菱電機製でQM20TG-9B、まだ入手可能なようです。メイン基板のほうもこの際点検しておきましょう。
基板を外してみました。
コンデンサ交換だけしておきました。これでしばらくは安心でしょう。
というわけで、一通りメンテナンスが済んだので動作チェック!今回はちゃんと動いてくれました。
スクロール圧縮機は独特の滑らかな動きでとても静かです。
最後に、純正フィルターをゲットしたので取り付けましょう。
枠は再利用とのことなので、古いフィルターを外して入れ替え。
取り付けます。
ばっちりですね。これで少しは空気もきれい?
ちなみに、リモコンがしまえる機能はこの時代でも健在です。
十数年ぶりにやってきた懐かしのエアコン、これは動体保存しておきましょう。
バブルらしく説明書やリモコンも凝っているので、ここに追記しようと思います。
2023/7/3作成開始