HITACHI VM-H720(1994)
8mm vs VHS-Cの「ビデオカメラ戦争」が勃発した当初、他の家電メーカーと同じくVHS-C陣営だった日立。
しかし、その後8mm陣営へと移動、キヤノンと並んで自社開発をしていたようです。
8mmにはかなり意欲的で、カメラとデッキが分離する「はなれワザ」なるモデルなんかも出してました。
このシリーズは似たようなデザインのが多くてややこしいですが、VM-H720はHi8のお手軽モデルのようです。
まず、見た目からしてソニーとは一線を画してますね。平べったい感じ。
ブロンズ調のレンズ回りがアクセント。
D.S.Pの記載がカッコいいです。IIIに進化しているようです。
アクセサリーシューもついてるし、ステレオだし、Hi8だし、デジタルズームもあるし…
あんまり拘らなければ十分なスペックだったんじゃないでしょうか。
薄いので操作部分は背面に集中しています。
フェードやタイトルインサートなど、簡易的な編集機能もありますね。
取り出しは電動ですが、カセットを入れるときは手で押し込み、ロックボタンを押す必要があります。
ファインダーの位置までソニーと逆で、右についてます。
本体はステレオ音声対応なのに、何故か出力端子はモノラル。
下にあるマルチ端子(たぶん)を使えってことでしょうか。
切り替えボタンも分かりやすいです。
これを拾ってきた一番の理由は、300円…以外に、このバッテリー室です。グリップの下にあります。
充電池はソニーとは別のタイプ。なんですが…
爪を起こすことができて…
なんと単3電池も使えるのです。
充電池の入手に悩まされることなく、エネループなんかで使えるので助かります。
この時代なのでバッテリーはNi-Cdだったようですね。
電池蓋はグリップと一体で、真ん中が折れるようになってます。
メカの音も独特で、同じHi8なのにソニーとは全く違う雰囲気の1台でした。
==試写してみる==
しばらくおまちください。
2020/4/3作成開始