Canon PowerShot A95(2004)
Canonの良心、パワーショットAシリーズの最上位機種です。
頂点に立つGシリーズ、その下のSシリーズに対して、Aシリーズは初、中級クラスとの位置付けだったようですが…
専用バッテリーにスタイリッシュボディなSシリーズに対し、単3電池にオーソドックスなデザインで、海外の汎用電池ニーズや保守層に応えるため、明らかにエントリークラスを越えた機種がいくつか出ていました。
その1つがPowerShot A95です。
いかにも持ちやすそうなグリップのついたデザイン。
当時は屈折光学系をはじめとした"スタイリッシュ"なモデルが幅を利かせていましたが、これはこれで安心感があります。
CCDは500万画素、1/1.8ということで、エントリークラスから一歩出てますね。
レンズは標準的な3倍ズーム。
前モデルA80から、高画素化(400→500万画素)、液晶の大型化をしています。
レンズ周りのリングは外せて、コンバーションレンズが取り付けられます。
背面。
賑やかなモードダイヤルからわかる通り、マニュアル撮影機能も充実してます。
そして、Gシリーズもびっくりのバリアングル液晶。
これで実売4万円は、かなりお得だったんじゃないでしょうか。
操作系はSETボタンが離れた位置にある、キャノン独特のスタイルです。
同時期のA85はオーソドックスな配置になっているので、過渡期だったのでしょう。
ひっくり返すとCanonロゴが出てきます。
メニュー表示はタブ選択式。
フルマニュアル撮影もできます。
底面。
キヤノンのデジカメは愛称(パワーショットxxとかIXYxxとか)と別に形名があり、これはPC1099。
グリップを有効に使って単3が4本。
メディアはCF。
バリアングルという飛び道具も持ちつつ、真面目によくできた機種でした。
「単3駆動にしてレンズスペックを下げたGシリーズ」って感じです。
==試写してみる==
※基本カメラ任せのオート撮影です。画像はすべて縮小リサイズしてあるので、参考程度にどうぞ。
例のソニー製CCDリコールの対象らしいですが、幸い生きてました。
さっぱりしてますが、見た通りに近い色合いです。
バリアングル液晶を活かして、下から撮ってみました。
雲の微妙な階調も撮れてます。
DIGICはもっと派手な写りだったような気がするのですが(被写体のせい?)、写りまで真面目な印象のA95でした。
==主なスペック==
500万画像 1/1.8 CCD、原色フィルター、3倍ズームレンズ(35mm換算38-114mm、F2.8-4.9)
電源:単3×4本
記録:CF
2019/6/26作成開始