コンパクトデジカメとしては不動の地位を築き上げた?ソニーのサイバーショットですが、その始まりは96年、35万画素でパンフォーカスのDSC-F1まで遡ります。
このF1は、レンズ部分が回転する機構が特徴で、しばらくの間「サイバーショット=回転レンズ」でした。
その後、ズームレンズが主流になりさまざまな機種が産まれる中、回転レンズ機は「Fシリーズ」として細々とラインナップを続けていました。
今回のDSC-F77AはそんなFシリーズ晩年の機種。スマートになり完成の域に達しています。
赤いボディが眩しいです。
元々DSC-F77という機種があり、クレードルを別売りにして値下げ、カラーバリエーションを変えたのがF77Aとのこと。
特徴的な回転レンズのスタイルはそのままに、スマートになりました。
ソニーご自慢のSuper HAD CCD搭載。1/1.8 400万画素は当時としては奢ってます。
DSC-F55K以来の「カールツァイス ディスタゴン」です。
Fシリーズはこのあと(そしてこれが最後…)のF88以外、一貫して単焦点レンズでした。
頭に"Carl Zeiss"の文字。
レンズを回すとこんな感じでフラットになります。
電源のオンオフも連動するので、単焦点ならではの素早い起動も相まってスナップにぴったり。
真上を向けたところ。
180°まで回って自撮りもOK。
後ろ姿。液晶が小さくなってしまうのは回転レンズ機の宿命。
前のF55シリーズより小さくなったバッテリーを補うため?光学ファインダーが追加されました。
ズームボタンはデジタルズームです。
メニューは完成されてきたサイバーショットのスタイルで、それなりに迷わず操作できます。
初代DSC-F1を彷彿とさせるモードダイヤル。
中央が電源ですが、レンズの回転でON/OFFするのが便利なのであまり使わないかも。
bluetooth搭載モデルのDSC-FX77ではここにbluetoothモジュールがつきます。
入出力は背面の端子のみ。クレードル、ACアダプター兼用です。
ソニーなのでもちろんメモリースティック(PRO対応)。アクセスランプをつけるあたりがソニーらしいですね。
バッテリーはインフォリチウムCタイプで、よく売れたDSC-P2、P5あたりと同じ。
==試写してみる==
※基本カメラ任せのオート撮影です。画像はすべて縮小リサイズしてあるので、参考程度にどうぞ。
サイバーショットらしく?ナチュラルでおとなしめです。
動作が素早いのでこんな瞬間も狙えました。
マクロ。
単焦点+回転レンズの素早さがくせになる1台です。
==主なスペック==
400万画像 1/1.8 CCD、原色フィルター、単焦点レンズ(35mm換算37mm、F2.8)
電源:インフォリチウムC(NP-FC10/11)
記録:メモリースティック、メモリースティックPRO
2019/6/20作成開始