MINOLTA Dimage V(1997)
Dimage EXのところでもちょっと触れたDimage Vです。
ミノルタ初のデジカメで、EX同様にレンズ部が外れる「システムカメラ」の構想を持った、気合いの入った機種でしたが…
配色はEXに似ていますが、こっちは回転レンズを搭載してます。
時代が時代なので35万画素、1/3CCD。ただし晩年の35万画素と違い、高級機です。
レンズは上向きにして格納状態となります。
たまたまジャンクデジカメセットにメディア付きで出てるのを発見して入手しました。
本体のみで入手すると泣きを見るのでご注意を…(後述)
デジカメ黎明期の機種らしく、操作系は独特です。
レンズ部にはズームレバー。一眼以外では珍しい?手動ズームです。
そして、お約束のレンズユニット外し。
端子形状はDimageEXとは異なります。
(少しですが)交換用システムが発売されたEXに比べ、こっちは結局何も活用されなかったようで…
結局出来たのはレンズユニットと本体をコードを接続して遠隔操作くらいのようです。
レンズ側。
大振りでよさそうなレンズ。34mmスタートの2.7倍ズームです。
背面。レンズユニット裏面にMINOLTAロゴがついてますね。
液晶はそれなりに見えますし、機能がシンプルなせいかレスポンスも良いです。
時計設定とセルフタイマーが小蓋の中にあるのはフィルムカメラの延長っぽいです。
裏側。
電源は単3×4本。MODEL Vです。
で、このDimageVが早々と見きりをつけられた一番の理由と思われるのがこれ。
まぁ確かにスマートメディアは今となっては時代遅れだけど、当時なら普通じゃないかって?
左が今回の、右が標準的なスマートメディアです。切り欠きの位置と、"5"の文字がみそ。
そう、96年くらいで姿を消した、5Vスマートメディアという困ったマイナー規格専用なのです…
どうも、発売延期となってしまい、その間に3.3Vが標準となったものの仕様変更できず、そのままとなってしまった様子。
せっかくレンズとCCDが交換できても、ボディ側がこれじゃ…ということで早々とバトンタッチされたようです。
5Vスマートメディアのトラウマ?からEXはコンパクトフラッシュになりました。
==試写してみる==
※基本カメラ任せのオート撮影です。画像はすべて縮小リサイズしてあるので、参考程度にどうぞ。
(準備中です)
5Vスマートメディア付きで、カードリーダーも揃える気力があればどうぞ。
間違っても本体のみで入手すると、蕀の道が待っています…
==主なスペック==
35万画像 1/3 CCD、原色フィルター、2.7倍ズームレンズ(35mm換算34-92mm 、F5-5.6)
電源:単3×4本
記録:スマートメディア(5V専用)
2019/6/20作成開始