Nikon COOLPIX 4500(2002)
COOLPIX 100、300という煮え切らないデジタルガジェット実の強い機種を出していた20世紀末のニコン。
そんな中、98年に初のメガピクセル機で"本気のカメラ"としてCOOLPIX 900がデビューしました。
このCOOLPIX 900はレンズ部が回転する"スイバル式"で、その後ニコンのフラッグシップは9xx型番のスイバル機が続きます。
マイナーチェンジの910を経て古のニコンファンを唸らせた名機950、01年の995まで続くのですが…この年に「普通のカメラっぽいフラッグシップ」のCOOLPIX 5000が登場。
これをもってスイバル式は表舞台から姿を消します。しかし、正統派の後継機がひっそり存在していたのです。それがCOOLPIX 4500。
巨大化しすぎてしまった995の反省を活かし、ボディは小さくなっています。
結局、この機種を最後に9xxの系統は途絶えてしまいましたが…
それでも「最終にして最強」なニコンスイバルとして今でも語り継がれる?モデルです。
格納状態。これなら持ち歩けるかな、というくらいのコンパクトさにはなっています。
時代も進んだので、画素数は400万画素に。高級機らしく1/1.8CCDです。
しかし悲しいかな、ソニーの大規模CCDリコール対象機種とのこと。ただでさえ数が少ないのに…
フラッシュは内蔵されてます。ONにするとポップアップ。
物理的に発光状態がわかるので助かります。
外部フラッシュとのシンクロ端子も装備。
画面が小さいのはスイバル機の宿命。
本体がコンパクトになったので、前モデルより小さくなりました。
何故か十字キーだけスケルトンなデザインです。
iMacあたりから一時期流行りましたが、なぜここに…
露出調整などは、ボタンを押しながら銀色のダイヤルを回すことで設定出来ます。
一眼レフのように玄人向けっぽくてマニア心をくすぐりますね。
コンパクトになりましたが、995の4倍ズームレンズは引き継いでいます。
9xxシリーズ用のコンバーションレンズなんかも使えるのは後継機の証拠。
スタイリッシュ機っぽい?4.0MEGA PIXELS 4xZOOMの表記。
グリップの色は赤→紫ときて緑になりました。
光学ファインダーは視度調整つきです。さすが。
伝統?の左右対称COOLPIXロゴ。
型番はE4500。
もちろん?コンパクトフラッシュです。
バッテリーは底面に。
バッテリーは従来機から変わらずEN-EL1。結構寿命の長いバッテリーです。
995と一緒に。995はゴツいですね…
一回り小さくなっているのがわかります。
==試写してみる==
※基本カメラ任せのオート撮影です。画像はすべて縮小リサイズしてあるので、参考程度にどうぞ。
補色フィルターらしくさっぱりしてます。
どぎつい発色に疲れた後に見ると癒される写り。
高感度耐性も補色フィルターならでは?なかなか粘ります。
解像度は高く、パリッとしてニコンっぽく?撮れます。
正統派スイバルの最終機種にふさわしく、このシリーズでは一番完成された4500でした。
==主なスペック==
412万画像 1/1.8 CCD、補色フィルター、4倍ズームレンズ(35mm換算38-155mm、F2.6-5.1)
電源:EN-EL1
記録:CF
2019/7/7作成開始