SONY CCD-TRV90(1995)
今となっては当たり前な「側面に回転する液晶パネル」を着けた最初のモデルです。
その後、このスタイルは一般化し、ビデオカメラでは当たり前となります。
液晶パネルつきのビデオカメラではシャープの"ビューカム"が一足先にヒットしましたが、
ファインダーを廃した近未来的スタイルのビューカムに対し、TRVは従来型のカメラに液晶パネルをつけたスタイルでした。
第一印象は「のっぺりしてるなぁ」という感じ。
でも、95年のグッドデザイン賞をとってます。
液晶パネル搭載のため、液晶なしのTRシリーズより一回り背が高いです。
壁のようです。
液晶パネルはボタンを押しながら倒すと開きます。
パネルを開けた中に設定ボタンがあるのも、既に完成されてますね。
液晶パネル。時代が時代なのでうつりはそれなり。
後継のTRV91あたりはビネガー・シンドロームにかかってる個体がほとんどのようですが、このTRV90は無事なのが多い気がします。
ガラケーのような回転軸になっているのでハイアングルやローアングルはもちろん…
反対向きにして鑑賞にも使えます。
やっぱり、液晶つきを一度使ってしまうと便利ですね。
覗かず撮れるし、撮った映像も見やすいです。
パネルを開くと出てくるジョグダイヤル。あわせて自動でメニュー設定モードに入ります。
ソニーらしい、憎い演出です。
ビューカムやCCD-SC7はファインダーを廃してましたが、この機種は残ってるので保守層の方にも安心。
なぜか、再生ボタン類が背面にあります。
お馴染みオレンジのイルミネーションも装備。
普段背面についているバッテリーはこんなところに…なんだか変則的です。
TRV91では元のレイアウトに戻るので、実験的だったのでしょうか? おかげで、天面にはズームと録画ボタンのみ。
再生ボタンが無いので上はシンプル。
ローアングル用のスタートボタンがあります。
出力端子はここに。S端子はスタートボタンの上に飛ばされてます。
レンズ。バリア内蔵です。
こんなところにもズームボタンがありますね。自撮りもOK?
裏側。オレンジの矢印があるので、新しいドッキングステーション対応です。
裏側にはこんな爪が。
こんな感じで起こすと…
すこし角度がついて置いた状態で液晶が見やすくなります。
大型の液晶パネルにファインダーも残し、分かりやすい操作系と、ソニーのやさしさが詰め込まれた機種でした。
そうやってみると、大柄のボディも愛しく見えてくるような気がしますね。
==試写してみる==
しばらくおまちください。
2020/4/3作成開始