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昭和の"観光ホテル"に泊まろう!〜ホテル十和田荘編〜

「昭和の観光地」のホテルといえば豪華な設備に激しい増築、電球の輝く広いロビー…そんな風景が思い浮かびます。

…たまたま泊まったところがそんな「昭和な観光ホテル」の雰囲気を色濃く残す素敵な場所でした。

もともと記事を作る予定は無かったのですが…あの頃を感じるレトロな雰囲気をどうぞお楽しみください。

というわけでやってきました、青森県は十和田湖。

今回おじゃまするホテルは「十和田荘」といいます。現在の東館は1975年の建物のようです。

お決まりのパターンでバブル頃にかけて何度か増築、現在の姿となりました。

入口からいい雰囲気。「観光にきたぞ!」って気分が高まります。

右側には水でも流れてたのでしょうか?

最近は施設の老朽化などで値段が下がり、修学旅行などの団体利用も多い昭和の観光ホテルですが、ここはとても綺麗です。

フロントで受付をすませたら、増築された長い廊下を通って部屋へ。文字だけの古い非常口が残ってました!

最近は外国の人も多く泊まるからか「EXIT」の文字が付け足されています。ささやかな配慮。

客室。綺麗です。そしてベタな配置。これですよこれ。

やっぱり観光地にのホテルへ来たからには窓辺の椅子が置いてある狭い空間がなくちゃ。

最近はこの空間が無いホテルや旅館が多くてちょっと悲しいです。

冷蔵庫は…

レトロな差し色の入った日立。白くまマークがかわいいです。

86年製。

そして、なんとエレベーターは…

古い三菱がそのまま!

さすがにホテルで使われているだけありとても綺麗です。

三菱エレペット。

長い廊下。これほどのキャパを抱えているのも高度成長からバブルを支えた観光ホテルならではかもしれません。

再び非常口の並ぶ廊下を通り…

ロビーへ。この広さ!この電球!たまりません!

館内のごあんないがありました。増築っぷりがわかると思います。

窓辺にあるのはコーヒーラウンジ。

…そんなこんなで一旦観光です。

奥入瀬渓流。十和田湖から20kmほど続く渓流です。

森の中に流れる滝。暑い夏にはぴったりのCOOLなスポットでした。避暑におすすめです。

ホテルに戻ってきました。やっぱりいいですこのロビー。

この日は家族連れをはじめ、外国の人も多く泊まっており大変賑わっていました。

極めつけはこの照明。

きらきらです。

コーヒーラウンジもいい雰囲気になっていました。

「にこにこ」だそうです。

青森らしくねぶたが飾られています。さっきから豪華ですね!

なんか小さいよな…と思ったら1/2サイズでした。それでも迫力満点です。

ねぶた漬(特選)」のパッケージっぽい写真を撮ってみましたw

それにしても広い建物です。これだけの巨大ホテルだと維持も大変だよなぁ…とか考えてしまうくらい広いです。

ちょくちょく角に箱庭っぽい空間があるのがいいですね。

こっちはダイヤル式電話(黒電話の最終モデル、601型です)が置かれた箱庭スペース。

お土産屋いったりうろうろしてたらこんな時間。そろそろお風呂へ行きましょう。温泉があります。

お風呂に行くには…橋!?

水流れてます!

水の上に建つお食事処。ちょっとそごうの「川の流れる名店食堂街」を思い出しました。

そして極めつけは…滝!!ほんとにそごうみたいです。建物内に滝を流すとは。しかもこの下、温泉の入口なんです。

いやー十和田荘、期待以上の素晴らしい空間でした。

滝の向かいにムーディーなバーがあるという不思議な感じ。

温泉で暖まり、再び橋を渡って戻れば…

豪華な夕食が待っています。贅沢な時間。

そして部屋へ。部品供給の終了が噂され、近い将来消えるであろう古いエレベーターを堪能しておきます。

「MITSUBISHI ELECTRIC CORPORATION」のエンブレム。

こうして十和田荘での素敵な1日が終わったのでした。

…そして朝、ここから番外編。十和田湖へ。

この「第一八甲田」に乗り込みます!

いざ出発!

船内散策です。

船舶国籍証書。浸水の年月は昭和42年。昭和の観光船です。

近代化された計器を装備!

こっちにも銘板が。やっぱり昭和42年。今年(2015年)で48年目。

おおよそ50歳の船とは思えない力強さで広い十和田湖をぐんぐん進んでいきます。

広い客室。

湖とは思えないような広さでした。ここも非常に涼しいです。やっぱり十和田湖は避暑の名スポットでしょう。

30分ほどの船旅を終え、帰港しました。

第一八甲田、次会う時までお元気で。

というわけで、昭和40年代の観光客も同じことをしていたであろう観光コースをめぐる旅でした。

みなさんもいかがでしょうか?ちょっとだけ、"あの頃"に戻れたような気がします。

ホテル十和田荘さん、お世話になりました。また来ます!

2015/9/11作成開始

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