「無鉛ガソリン」ステッカーを作ってみた
もはや昭和なスーパーでもなんでもない突発企画。
古い車に貼ってあったこんなステッカーをご存知でしょうか?↓
本当はもっと青っぽいかもしれない
リアのガラスの端っことかに貼ってあったこのステッカー。89年頃までの車には国産外車問わず貼られていました。
当時のガソリンには「有鉛」と「無鉛」というのがあったらしくその識別用だったそうです。
そのうち有鉛のほうは環境に悪いということで「無鉛プレミアムガソリン(ハイオクのことです)」に入れ替わりシールも姿を消しました。
今回はこの「無鉛ステッカー」を作ってみようという謎の企画。
とりあえずパソコンで青一色の画面を用意します。色は記憶を頼りに適当な青。
左に白い○を描きます。お!?それっぽい!?
…でもまだまだこれからです。
↑なんか今どきっぽい
そしていよいよ真ん中に「無鉛」の文字を書くわけですが…どうもしっくりこない。
実物にある"昭和くさいフォント"が再現出来ないのです。
↑一歩近づいた気がする
これをベースに昭和くささを出すためにいろいろやってみることに。
とりあえず文字の間を離してみました。ちょっと近づいたような感じ。
↑Google画像検索も活用しつつ作業中。
ここからディテールの調整です。
まず「無」の穴の大きさを小さくしてみました。
↑これは結構効果ありか?
今度は「鉛」の"口"を小さくしてみました。
↑それっぽくなっていくぞ
そして一番気になったポイント、鉛の"ハ"の部分。
これを本物と似たような感じに変更。
↑「無」が太くなりすぎた感
ここまでやったらこんな感じに。当初の丸ゴシックよりは近づいたような…
↑こういうディテールが大切
さらに細かく、金の部分を微調整。
↑この際「無」はもう気にしないでいきます
おお!いいんじゃないか?
ただの丸ゴシック(下)と並べてみました。
確実に昭和化しています。
横に「無鉛ガソリンをご使用ください」の文字を追加します。
ここも丸ゴシックですが縦に潰して少し字間を開けたところそれっぽくなりました。
普通の丸ゴシックと比べるとこんな感じ。
後に「鉛」の字をさっきと同じように修正、濁点の位置、「を」と「く」をさらに潰すなどディテールアップをして…
↑こうやって見ると「無」もあんまり気にならない
下に小さく「通商産業省のガソリン無鉛化計画に基づく表示です」と入れたら(これも丸ゴシックを潰しました)完成!!
丸ゴシックそのまま(左)と比較すると圧倒的に昭和感が出たと思います。
↑色が薄すぎた気がしてきた…でも思ってた以上の出来に満足!
これが完成したやつです。通商産業省がちょっとでかかった気もします。
あとは印刷するだけ…と思ったら印刷用のシールが切れてました。今度買ってきて再チャレンジ。お楽しみに!?
追記:調子に乗ってさらに微調整&無鉛以外のステッカーも作ってみました。
無鉛。
有鉛。
欧州からの輸入車やハイオクが指定された車なんかに貼られていました。
混合。
無鉛ガソリンに1/3程度の有鉛ガソリンの混入が必要な車。主に無鉛対策される前のトラックなんかで見られたようです。
高速有鉛。
高速道路など出力が必要なときに有鉛ガソリンを加える車。こっちは無鉛対策前の乗用車で見られたとか。
混合と高速有鉛はかなりマイナーだと思います。
それぞれの色合いやフォントは時期やメーカーによって差があるようなので参考までに…
2013/7/22 作成開始
2013/7/24追記