イトーヨーカドー弘前店
1976年、青森県弘前市にオープンしたイトーヨーカドー弘前店。
屋上遊園地にレストランを備え、まさに「あの頃のスーパー」といったお店です。
というわけで、弘前へやってきました。のっけから渋いバスを発見。
元箱根登山バスだそうです。雪や悪路には慣れっこといったところでしょうか。ごつごつしたスタイルも頼もしそうに見えてきますね。
というのはバスのファンサイトなんかにお任せするとして…今回の物件はこれ。
駅前で一際めだつ巨大な建物。
この立派にそびえ立つ大きなビルがイトーヨーカドーの63号店・弘前店。
店舗はもうすぐ40歳ですがそれを思わせない綺麗さ。さすがIYです。
上層階の出窓は例に漏れずレストラン。今でもちゃんとレストラン街。
大通り側の入口はガラス張りで吹き抜けています。スーパーというには立派すぎるような造り。
そして、追い打ちをかけるかのようにガラス張りのエレベーターが登場。しかも2基。
まさに「疑似デパート」といえるような造り。これぞあの頃のスーパーです。
駅と反対側にまわると…大きく表情を変えます。
切り落とされた角に、柵が渡されたような面白いデザイン。
ここの定礎は平成7年9月となっていました。
…そう、増築してます。こっちの面は増築側。
大規模小売店鋪はIYらしく銀の額縁に入ってます。昭和49年。
床のタイル。ひし形が並んだようなパターンで、初めて見る柄でした。
ここ、増築に加えバスターミナルがくっついていることもあり複雑な形をしています。
「Ito Yokado」の文字があるところが増築部分、右に立体駐車場とバスターミナルがあります。
立体駐車場。ここの1階がバスターミナルです。
後ろ姿の遠景。
駐車場へのスロープ。
送水口。
弘前バスターミナル。右が店舗で、そのまま出入りできます。
納品口。
あ、こんなところでさっきのバスを発見!戻ってきてたようです。
リア。ちょっとレトロチックでカッコいいです。
富士重工の冷房車ステッカーが貼ってありました。
…またバスにそれましたね。ファンサイトを見ろとか言っときながらすいません。
気を取り直して大通り側の吹き抜けた入口部分へ。かなり開放的です。
壁には有名なお祭り、「弘前ねぷた」が掲げられています。
ちなみに青森のはね"ぶ"た、弘前はね"ぷ"た。おまけに五所川原のは立佞武多(たちね"ぷ"た)。以上青森まめ知識でした。
エレベーターのインジケータ。レトロ風味でそそられます。
ちょっとめずらしいタイプのボタン。デパート風にタッチ式です。
中身は古い日立が残ってました。
内部がカットされてキラキラしたボタンが素敵です。
このタイプのエレベーターは「ビルエースD」というシリーズ名だそうです。
屋上遊園地の名残り?な乗り物達。
さらに…なんと望遠鏡まで置いてあります。高さを活かして展望台にもなってるんですね。
窓の向こうには岩木山がそびえます。
解説プレートもありますし、手が込んでました。ちなみにレストラン街のファミールからも岩木山がばっちり見えます。
そして…これは!?
あきらかに屋上遊園地への道ですよね…残念ながら閉鎖されてました。
店内はこの造りからもわかる通り、増築で結構迷宮化してます。
外を見るとなにやら工事をしているようでした。果たしてどうなるのでしょう。
以上、イトーヨーカドー弘前店からお送りしました。
ここまで立派な「デパート風スーパー」は久しぶりに見た気がします。
駅前スーパーが元気だったあの時代。スーパーに行くのが楽しみだったあの頃。
ただ食品を売るだけではなく、レストランに遊園地…楽しさやその空間まで提供していたような気がします。
そう考えると今のショッピングモールにもその血は繋がっているのかもしれません。
…そんな偉そうなことまで考えてしまうくらい綺麗で立派な弘前店なのでした。
ねぷたが外からもよく目立っていました。
店舗正式名 | イトーヨーカドー弘前店 |
所在地 | 青森県弘前市大字駅前3-2-1 |
開店日 | 1976年10月1日 |
階数 | 地下1階/地上8階 |
店舗面積 | 17449平方メートル |
エレベーター/エスカレーター | 日立 |
営業時間 |
9時〜20時 ※B1食料品は21時まで |
アクセス |
電車:JR 弘前駅から徒歩5分くらい |
駐車場 |
あり(1160台、1円以上お買い上げで3時間、5000円以上で6時間、10000円以上で営業時間中無料) |
備考 | 増築あり |
2015/6/10作成開始