まだバブルの空気が残っていた1992年、忠実屋の新業態だった高級指向のスーパー「忠実屋フランツ五香店」としてオープン。
しかし…実は既に経営の悪化していた忠実屋はこの年の3月、ダイエーとの提携を開始します。
消滅へのカウントダウンが始まる中でオープンした五香店。2年後の94年にはダイエー五香店となってしまうのでした。
そのダイエーも05年に閉店…諸行無常。跡地は「オウル五香」というショッピングセンターとして再利用されています。
「昭和なスーパー」では無いのですが「忠実屋を追う者(なんだそれ)」としてやっぱり行かないわけにはいかない…
というわけではるばる千葉までやってきました。
立体駐車場へのスロープが見えてきました。
木が邪魔ですが…全景。
緑の中にそびえる忠実屋の生き証人。
地上2階建てです。実は地下フロアもあります。
結構横に長く続いています。
裏手へ。
搬入口のある後ろ姿。
端に搬入口があります。
ここから屋上駐車場に入ります。狭そう。
その横には広大な平面駐車場を完備。早くからモータリゼーションを意識していた忠実屋らしいです。
駐車場から見た店舗の姿。
茶色く綺麗にお色直しされた非常階段。この横を通って正面に抜けられます。
正面へ戻ってきました。
この取っ手には忠実屋が眠っているんでしょうか…
店の前がちょっと公園のようになっています。
1箇所シャッターが閉まっていました。何だったんでしょう?
…さっきからずっと気になっていたのですが、あからさまに繋げた跡があります。
これは増築なのでしょうか。ダイエー化した後の増床?
「晴山ビル」という名前のようです。
2階まで吹き抜けたガラスの感じが忠実屋らしいです。
92年3月28日の定礎。
大規模小売店鋪はいつもの茶色い透明タイプでした。晴山物産、平成元年。
エレベーターは東芝でした。92年でもこの古そうなデザインだったんですね。
もう1基あります。
忠実屋最後の意地か、操作パネルのたくさんある豪華仕様。
屋上にきました。
駐車場になってます。
そして…例の繋ぎ目から先には行けないようになっていました。
うーん…やっぱり謎です。
そんな増築の謎を残し、オウル五香を後にしたのでした。
結局その後も情報は見つからず。どなたかご存知の方がいましたらご一報いただければ幸いです。
平成の忠実屋…といってもその雰囲気は今までの店舗と似たような雰囲気でした。
店舗正式名 | 晴山物産ショッピングビル |
(旧)店舗番号 | 0595 |
所在地 | 千葉県松戸市五香8-44-6 |
開店日 | 1992年4月17日 |
階数 | 地下1階/地上2階/屋上駐車場 |
店舗面積 |
10709平方メートル(ダイエー末期) 11153平方メートル(現在) |
エレベーター/エスカレーター | 東芝 |
営業時間 |
10時〜21時 |
アクセス |
電車:新京成 元山駅から徒歩13分くらい |
駐車場 |
あり(332台、無料) |
備考 |
元忠実屋フランツ五香店→ダイエー五香店 2005年11月27日閉店 |
2015/7/14作成開始